妻が持ってきた飴を食べると、栄養が体に満ちてくるのが良くわかる。
妻は無意識で、レモン味ばかりを食べていた。
妻の荷物をなるべく持って登る。途中眩暈がした。子供の時に富士登山したときの記憶が思い出した。
登るにつれ、植生も変わってくる。道もいよいよ狭くなる。先ほどみた、弥陀ヶ池は遥か下にある。
体は限界だけど、ゆっくり休むスペースもないので登り続ける。
いよいよ人一人がやっと通れるぐらいの道しかなくなる箇所も増えてきた。下りの人と譲り合いだが、集団が通るとしばらく動けない。
隙をみて登る。頂上付近ではもういよいよ体の限界がやってきた。立っているとフラフラしてきて危ない。少し間違えば崖から落ちる。
なるべく前みて動き続ける。そして、最後いよいよという所で頂上についた。そして振り返ると絶景が待っていた。