駅につくと、妻は一目散にトイレへ行った。
私は途中で拾った杖にお別れをするのが寂しかった。
この杖のおかげで下山は大分楽になった。
杖と言ってもただの枝なので、ここで自然に帰ってもらう事にした。
駅には天空の足湯という足湯があった。最終便まで時間があったのでしばらく足湯に入る事にした。
最初はなんともなかったがだんだんぬるくなってきた。
すると、なんだか水位が低くなってきていた。
同じく足湯を楽しんでいる方が気が付いた。
ここの足湯は、16:00で終わりのようだ。
ロープウェーの最終便は16:30。30分前には駅にいろという事か。
それとも、お湯をぬいて、最終便で従業員も帰るのか。
ともかく、まだ20分ほど時間もあるし足湯を楽しみたい。というか、すでにぬるくて足を出すと寒い。
16:00で、お湯は止まったようだ。
排水口を見つけたので、そこを足で押させ水位を保ってみたが温度がもう限界という事で、足湯から出た。
足湯のおかげで、足はすっきりしたが少し眠い気もしてきた。
ここから、車で帰る事を考えると少し気が重い。
バスで来た方たちは、ロープウェーで下山した駅でお土産とお酒を買って飲んでいた。羨ましい。