怪しいモーテル
深夜のマッカラン空港からシルバーのマッスルなマスタングが出る。しかし道はわからない。
ラスベガスでの頼りは景色であり、遠くにビルが沢山ある所がストリップ周辺だと思ってよい。
道に迷ったらとりあえず遠くの景色をみる。
さらに、高速道路(インターステート)の位置関係ぐらいは頭に入れておくとよい。
と言いつつも空港を出るとすぐさま迷ってしまった。しかし、本日はなんでもいいのでモーテルに泊れればよい。空港から出てしばらくの所にモーテル発見。
モーテルと言ってもアパート3階建てで中長期滞在者用なのか。そとの看板に1泊の料金が書いてある。とそこに入ろうとしたらパトカーが3台。
警察官も外にいて、一人は2階部分にいる。
ここはヤバい。もっと、ストリップに近づいて探す事にした。
より良いモーテルを求めて
モーテルに入ろうと、交差点を左折したのが運良かったのか来た道をそのまま行ったらどんどんビルが近付いてくる。
遠くにピラミッドとMandalay Bayの金ピカのホテルが見えてくる。翌日気がついたのだがここはどうやら、ストリップのようだった
ストリップは丁度ラスベガスのメインとなる道路。看板ではLas Vegas Blvd と標記されておりストリップは通称。
とその時、モーテルを発見。少し汚そうだがもう選んでいる時間がない早速チェックイン。プールもあるし良い感じ。
モーテルでチェックイン
フロントの前に車を止め颯爽とフロントに入ると中は結構いやかなり汚い。イメージは薬物中毒者が泊ってるモーテルのフロントって感じ。
フロントの人もいかにもさっきまでポルノを見ていたかのようなおじさん。もちろんデブ。シャツはデザインかと思ったがどうやらケチャップとマスタードのシミだった。。これは嘘
フロントのデスクの後ろが全面鏡になっているせいで、デスクの下の部分が鏡で丸見え。そこも汚い。後ろをみると裸のねーちゃんのポスター。かなり下品だ。
カード式のキーが全盛期の時代に鍵を渡される。値段は$60だから文句は言わない。なぜかリモコンも渡される。いや、なぜかじゃない、本能的にわかった。
ちなみにチェックインは、パスポート(ID)の提示とクレジットカードで支払った。現金の時もクレジットカードの提示を求められる事がある。保険や身分証明の役割もする。
はじめてのコンビニで買い物
近くのコンビニに食糧を会にいくと早速不良がコンビニの前に数名。妻が怖がるが別のコンビニを探す時間も惜しいのでここに行くことにした。
時間は2時ごろだから怖いといえば怖いが、その時短いスカートのドレスを着た美人がコンビニから登場。マスタングに乗り込む。この間不良たちは目で追うぐらいで何もしない。
ってことは安全って事なのでコンビニに行き最初の買い物をする。
とりあえず、スナックとビールを買うが缶ビールが巨大。1Lぐらいある。これがまた美味しい。1Lぐらいあると中々ぬるくならないのもいい。
怪しい二人組
ここには、我々しかいない深夜のモーテルの駐車場。フロントからも遠く死角になっている。なるべく見ないようにそして警戒しているふりを見せないため普通に荷物をおろしたり車のトランクを探したりしていた。
そして、車のトランクを発見すると今度はスーツケースが2個入るのか試したりしていた。
その間2人組みはというと、とある部屋のドアの所に立っていた。どうやらそこに友達でもいるのかずっとドアの前で何かをしている。
そして、その二人組が待ち構えている部屋の2個となりが我々の部屋で建物の一番角になっている。仕方なく荷物を持って部屋に行く。頼り無い鍵と今にも壊れそうなドアノブ。
鍵をあけ中に入ると今度は鍵を締めてみたがどうも上手く閉まらない。オートロックが登場するずっと前の鍵のようだ。中からの鍵は3つついているがそのうち一つは破壊されて使えなくなっている。
カーテンは、一部レールが壊れだらしなくなっている。ただし、ベットだけは巨大であった。そこがまた何かいやらしさを感じる。入口に電気はなくドアを閉めると何も見えない。
カーテンを少し開けて、近くの豪華なホテルから漏れるわずかな光を頼りに電気を探す。
この暗闇の間に二人組に押し込まれたらまずい。早めに探して電気をつける。すると壁の汚れ壊れたカーテン、シミなのか模様なのかわからないカーペットが顕わになった。
ふと壊れたカーテンの隙間から人が通った影が映った。この部屋は一番端なので、我々以外に用事はないはずだ。ドアのカギがちゃんとかかっているか確認しようとドアに目をやったその刹那何も起きなかった。
明日に備える
明日は5時起き、遊んではられない。ビールとスナックを押しこむシャワーを浴びることした。
シャワールームも中々の香ばしさ。電球はソケットが3つあるのに実際には1つしかついていなかったり何か電源ケースのようなものが無理やり外されていたりしてなかなかだ。
シャワー中に襲われたら確実にヤバいと思い浴びる程度で直ぐに出た。
俺には妻を守る役目もあるのだ。
シャワーから出ると妻の無事を確かめ残りのビールを飲みながら、いつくるかわからぬ賊に対しての警戒を強めながら妻がシャワーが終わるのを待っていた。
明日は早い、妻を待って賊への襲撃に備えながらゆっくり眠りに落ちた