【アメリカ新婚旅行】 10日目 part3 ラスベガスでパスポートも財布も全て失う 全財産は$10

とりあえずチケットはゲットした。しかし、いくら探してもでてこない

パスポート
財布
カメラ

これではもう駄目だ。
レンタカー会社に戻って探して素早く戻ってくれば間に合う。あと1時間もある。
そういうと、文無しの私に$10をくれた細君。

$10を握りしめると、
I will be back!
と、敬礼をして私は颯爽としてエスカレーターを降りた。

細君は一人きりになってしまった。
不安だろうが、ここは独り立ちして欲しい。そんな気持ちでその場を後にした。

まずはレンタカー会社に戻る。レンタカー会社行きのバスを探す。ラスベガス着いたときに乗ったの同じバスだ。

しかし、出発ロビー側にいる私は、まず到着側に行って探さないといけない。
しかし、探してる時間はない。

空港の従業員に話かけ、なんとか初日に乗った場所まで行った。
バスの中には、いままさにバカンスの地ラスベガスについて、これからレンタカー借りて楽しい旅の始まりを期待する人々で一杯だった。

その中で、何故か手ぶらで、青白いアジア系の好青年がいる。奇妙な構図だった。

まるで、借金取りから追われて、身一つで逆転を狙ってラスベガスに着た好青年のように映ったに違いない。

しかし、そんな周りの視線から創造もつかない事を私は考えていた。

もし、パスポートも金も無くなったらどうする。
それでこんなプランを考えいた。

まず、この$10を元手に水を買う。
そして、ベラージオとシーザーズパレスの間にある通路で水を売る。

私の方が売れるであろう。少しでもお金が出来たらクーラーボックスを買う。
今度は、冷たいお水として売れる。

お金がある程度できたら、カジノの一発逆転。

富豪の誕生である。

私は$10からリッチになった富豪として、メディアでも話題に。ラスベガスの宣伝にも一役買える。
ラスベガスの王になる。

そんな想像をしていたら、レンタカー会社についた。
バスからダッシュで降りた。ダラーレンタカー(Dollar Rent a car) は少し人がならんでいた。
初日の悪夢がある。ここで並んでいたら1時間などあっという間に過ぎるであろう。

面倒なので、駐車場に行った。まだ私たちが借りた車はあった。
そして、清掃していると思わしき人に聞いた。
「あの車をさっきまで借りていたが、あの中に何かなかったか?」と

すると、
「何もないよ。自分で探してみな!」と言われた。

車に行く。何度探してもない。

当然だよね。

財布があるんだもん。
見つからないよな。
あと、30分を切った。そのとき、一人のおばさんが話かけてきた。
スペイン語訛りの、英語で

「どうした?」

そして私は答えた。

事のいきさつを話すと、

「うん、私に少し思うあたる所がある。ちょっと待ってろ。ここを動くな」

と。

泣きそうになった。
そして、おばさんに全てをかけた。
そして待っていると、掃除係じゃないマネージャー風の男が話かけてきた。

「お前探し物してるのか?」

と。
そして、

「はい」

と答えると、上のフロント行けよ。
紛失物があるよと。

「私の名前をフロントに伝えればすぐに話が出来るよ」
と教えてくれた。

動くなと言われてる手前、おばさんが戻ってくるのを待つのが筋だが、そうは言ってられない。

男の人に、事のいきさつをすべて話した。
そして
「おばさんに感謝の言葉と待ってなくてごめんなさい」
と伝えておいて下さいと伝えるとダッシュでフロントに向かった。

フロントには先ほどと違って人は待っていなかった。
直ぐに従業員の方に先ほどの男の人の名前と、カメラの紛失物がないかと聞くと、
ちょっと待って。
とゆっくりとオフィスの中に入っていった。

いや、私があせりすぎて、全ての動きがゆっくり見えただけかもしれない。

そして、戻ってきた従業員が聞いた。

「カメラだけか?その中に他にもあるんじゃないか?」と。

そして、財布とパスポートもあるよ。と答えると。
「そうだろう。こんなもの失くすな」と言われて返してもらった。

とにかくうれしかった。絶対に見つからないと思っていたので。

ダラーレンタカー(Dollar Rent a car) さんありがとう。あなたたちは正直ものです。

残りは、20分か。大丈夫ダッシュすれば。
そして、私は最大限の感謝の言葉を述べてその場を後にした。

ラスベガスで空港まで道に迷う。時間もない。あれ、パスポートがねーぞ

新婚旅行で一人、全財産$10から、パスポート・財布を見事ゲット。残り15分。間に合うか、日本に帰れるのか。

2013年のアメリカ旅行記事一覧

【アメリカ新婚旅行】 予約無し。ラスベガスの深夜で宿泊先探し

怪しいモーテル

深夜のマッカラン空港からシルバーのマッスルなマスタングが出る。しかし道はわからない。

ラスベガスでの頼りは景色であり、遠くにビルが沢山ある所がストリップ周辺だと思ってよい。
道に迷ったらとりあえず遠くの景色をみる。

さらに、高速道路(インターステート)の位置関係ぐらいは頭に入れておくとよい。

と言いつつも空港を出るとすぐさま迷ってしまった。しかし、本日はなんでもいいのでモーテルに泊れればよい。空港から出てしばらくの所にモーテル発見。

モーテルと言ってもアパート3階建てで中長期滞在者用なのか。そとの看板に1泊の料金が書いてある。とそこに入ろうとしたらパトカーが3台。
警察官も外にいて、一人は2階部分にいる。

ここはヤバい。もっと、ストリップに近づいて探す事にした。

より良いモーテルを求めて

モーテルに入ろうと、交差点を左折したのが運良かったのか来た道をそのまま行ったらどんどんビルが近付いてくる。
遠くにピラミッドとMandalay Bayの金ピカのホテルが見えてくる。翌日気がついたのだがここはどうやら、ストリップのようだった

ストリップは丁度ラスベガスのメインとなる道路。看板ではLas Vegas Blvd と標記されておりストリップは通称。

とその時、モーテルを発見。少し汚そうだがもう選んでいる時間がない早速チェックイン。プールもあるし良い感じ。

モーテルでチェックイン

フロントの前に車を止め颯爽とフロントに入ると中は結構いやかなり汚い。イメージは薬物中毒者が泊ってるモーテルのフロントって感じ。

フロントの人もいかにもさっきまでポルノを見ていたかのようなおじさん。もちろんデブ。シャツはデザインかと思ったがどうやらケチャップとマスタードのシミだった。。これは嘘

フロントのデスクの後ろが全面鏡になっているせいで、デスクの下の部分が鏡で丸見え。そこも汚い。後ろをみると裸のねーちゃんのポスター。かなり下品だ。

カード式のキーが全盛期の時代に鍵を渡される。値段は$60だから文句は言わない。なぜかリモコンも渡される。いや、なぜかじゃない、本能的にわかった。
ちなみにチェックインは、パスポート(ID)の提示とクレジットカードで支払った。現金の時もクレジットカードの提示を求められる事がある。保険や身分証明の役割もする。

はじめてのコンビニで買い物

近くのコンビニに食糧を会にいくと早速不良がコンビニの前に数名。妻が怖がるが別のコンビニを探す時間も惜しいのでここに行くことにした。
時間は2時ごろだから怖いといえば怖いが、その時短いスカートのドレスを着た美人がコンビニから登場。マスタングに乗り込む。この間不良たちは目で追うぐらいで何もしない。

ってことは安全って事なのでコンビニに行き最初の買い物をする。

とりあえず、スナックとビールを買うが缶ビールが巨大。1Lぐらいある。これがまた美味しい。1Lぐらいあると中々ぬるくならないのもいい。

巨大なビールが疲れを癒す
巨大なビールが疲れを癒す

怪しい二人組

ここには、我々しかいない深夜のモーテルの駐車場。フロントからも遠く死角になっている。なるべく見ないようにそして警戒しているふりを見せないため普通に荷物をおろしたり車のトランクを探したりしていた。
そして、車のトランクを発見すると今度はスーツケースが2個入るのか試したりしていた。
その間2人組みはというと、とある部屋のドアの所に立っていた。どうやらそこに友達でもいるのかずっとドアの前で何かをしている。

怪しい人に遭遇した場所
怪しい人に遭遇した場所

そして、その二人組が待ち構えている部屋の2個となりが我々の部屋で建物の一番角になっている。仕方なく荷物を持って部屋に行く。頼り無い鍵と今にも壊れそうなドアノブ。

部屋は一番端っこだった
部屋は一番端っこだった

鍵をあけ中に入ると今度は鍵を締めてみたがどうも上手く閉まらない。オートロックが登場するずっと前の鍵のようだ。中からの鍵は3つついているがそのうち一つは破壊されて使えなくなっている。

カーテンは、一部レールが壊れだらしなくなっている。ただし、ベットだけは巨大であった。そこがまた何かいやらしさを感じる。入口に電気はなくドアを閉めると何も見えない。
カーテンを少し開けて、近くの豪華なホテルから漏れるわずかな光を頼りに電気を探す。

レールが壊れたカーテンからわずかな光が差し込む
レールが壊れたカーテンからわずかな光が差し込む

この暗闇の間に二人組に押し込まれたらまずい。早めに探して電気をつける。すると壁の汚れ壊れたカーテン、シミなのか模様なのかわからないカーペットが顕わになった。

ふと壊れたカーテンの隙間から人が通った影が映った。この部屋は一番端なので、我々以外に用事はないはずだ。ドアのカギがちゃんとかかっているか確認しようとドアに目をやったその刹那何も起きなかった。

明日に備える

明日は5時起き、遊んではられない。ビールとスナックを押しこむシャワーを浴びることした。

シャワールームも中々の香ばしさ。電球はソケットが3つあるのに実際には1つしかついていなかったり何か電源ケースのようなものが無理やり外されていたりしてなかなかだ。

一つしかない電球
一つしかない電球

何か壊されている
何か壊されている

シャワー中に襲われたら確実にヤバいと思い浴びる程度で直ぐに出た。

俺には妻を守る役目もあるのだ。

シャワーから出ると妻の無事を確かめ残りのビールを飲みながら、いつくるかわからぬ賊に対しての警戒を強めながら妻がシャワーが終わるのを待っていた。

疲れを癒すベッド
疲れを癒すベッド

明日は早い、妻を待って賊への襲撃に備えながらゆっくり眠りに落ちた

レンタカーを借りる

まだまだ始まったばかり

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