セイントジョージ(St.George) から、ラスベガスは 2日目で通った道と同じ道。
あの、風の谷を通る。今度は逆向きだが。しかし、2回目となると感動も少し薄れる。急になにもないところから巨石に囲まれた世界に入ったのだから衝撃だっただろう。
今回は、もう既になんどもこのような巨石の近くを通るようなことをしているので慣れたのだろう。ただ、ここを通る度にあの時の感動は思い出すであろう。
風の谷を抜けるとしばらくは変化のない景色になる。
時折遠くのほうで100両ぐらいありそうな長い貨物列車が見える。
おおよそ一週間車で旅行したが、以外に面白かったのがラジオ。
昔は田舎を走るとラジオは電波が届かなくなり、ウェスタンやら、スペイン語の放送、もしくはひたすら教会の神父さんの話のようなチャンネルしかなかったが、どこでも最新の音楽が聞けたチャンネルがあった。
ラジオに所に、sirius と書いてあったので、 この衛星ラジオによるものだろう。
なので、アメリカのポップミュージック事情に大分詳しくなった。そして、曲のイントロだけでテンションが上がったりしていた。
日本に帰ったあと、街中で曲が流れると妙にテンションがあがって、思い出にふけることができた。
とにかく、音楽と思いでと景色が妙にリンクして、ポップミュージックなので数年後に懐かしさとともに思いでがよみがえるであろう。
そんな、音楽ともお別れが近づいていた。
その時は、疲れとラスベガスという街への期待でそんな気持ちはなかったが。
ラスベガスの一歩手前ぐらいの、ガソリンスタンドでトイレ休憩をすることになった。
やけに巨大なコンビニだった。外に降りると St.George と比べてかなり暑い。
本当に砂漠にいるんだと実感した。
(ブログ書く時に、地図をみてわかった。どうやらここはインディアン居留地。昔に行った時は花火とか売っててなんでここだけやけに花火売ってるんだろうと思ってた)
コンビニの中に入るとびっくりした。中にバーがあり、ハーレー乗りの兄ちゃん・姉ちゃんが沢山いた。
どれもいかつい方々だが、個性的という訳じゃなくて、全員同じ格好をしている。
ここらへんは日本と同じだ。
ここではトイレにしかよらず次はホテル。素早く降車するために荷物をまとめた。それにしても暑い。
車を出すと、また新たなハーレー集団とすれ違った。
この車は約1週間も付き合ってくれた。愛着のような親しみを感じていた。そういえば、最初のころ運転席側はドアの下ポケットにタバコの灰をみつけた。
禁煙車なのに、酷い事をするやつがいるなと思った。それと同時にこの車が汚された感じがして愛着が湧かなかった。
走行距離、タイヤの空気圧、ガソリンの残量からの可能な走行距離、ブレーキの癖、アクセルの癖、ハンドルの癖。いろんな機能と扱い方に慣れた。
そして、この車との別れもいづれやってくることも薄々と気づいていた。ラスベガスについたらメインは徒歩になる。
ゆっくりとコンビニを出ると、再び高速道路に戻った。
汗をかくと、風で巻き上がった砂埃がついて気持ちが悪い。